MuseScoreで二胡譜、Jianpu Numbered Notation


Erhu Notation Plugin for MuseScore, Numbered (Jianpu) Musical Notation, Open source softwere, 簡譜, 数字譜


このサイトは、1994年7月24日に開設しましたが、2025年3月で終了致します。
移転先は未定ですが、決まり次第告知します。

2023.6 MuseScore V4用のプラグインを公開しました。
2023.2 昨年12月にMuseScore V4が公開されましたが、バグも多く、プラグインの仕様の変更点が明らかになっていないため、V4では動作しません。V4が安定し、プラグイン関連の情報がえられてから移植する予定です。時期は未定です。
MuseScore Ver4対応の尺八及び篠笛プラグインを公開しました。(プラグインファイルは、下記リンクのMuseScore本家のサイト内のみに置いています。)2023.6.25
Shakuhachi Notation 尺八
Shinobue Notation 篠笛
Koto Notation 箏/琴
Shamisen Notation 三味線/三絃
Quena(Bolivia) fingrting ケーナ
Jianpu notation 数字譜
使用方法は、本サイト内の旧バージョンとほぼ同様です。

最近のWindows10では、上記に同封の音符表示用のフォントを「すべてのユーザーに対してインストール」しないと表示されない場合がありますので注意ください。
MuseScoreのマイナーバージョンアップによって、文字位置がずれる場合があります。問題がありましたらアンケートフォームからお知らせください。


以下は、旧バージョンについての内容です。

MuseScore Ver.3.1対応版

2019.5末: MuseScore Ver.3.1で動作するプラグインを作成しました。Jianpu_Numbered_Notation_v3.qml
MuseScore Ver.3から導入された"自動配置機能" によって、このプラグインを実行しただけでは、数字の位置がおかしくなります。
"自動配置"を解除しながらオフセットを設定する必要があります。その使い方は、尺八用プラグインのページを参照下さい。



2018年7月、中国の方からの要望があり、MuseScore Ver.2に対応し、一般的な数字譜用プラグインとしました。

要望者からのアドバイスにより、専用フォントは用いずに、中央の1に対して、
1オクターブ上は、.1
2オクターブ上は、:1
3オクターブ上は、.:1
4オクターブ上は、::1
5オクターブ上は、.::1

1オクターブ下は、1.
2オクターブ下は、1:
3オクターブ下は、1:.
4オクターブ下は、1::
5オクターブ下は、1::.
としました。中国では簡易的にはこのように表記するとのことでした。
・フラットとシャープは、b# または ♭♯ を選択できます。(♭♯は大きいので文字サイズを小さめにしています。)
・選択した音符だけに数字譜の表示ができます。
・和音に対応しています。
・文字サイズ、位置、色を変更できます。
・中央の1の音程は、中央のド(C4, MIDI番号の60)としていますが、60を変更することによって移動できます。
 例:62とすると、1がレ(D4)になります。

数字譜の削除方法の例
[編集]→[元に戻す]の他
個別にクリックして選択し、[delete]キー
シフトキーを押しながら、画面上をドラッグして囲んで選択し、[delete]キー
全てを削除するには、右クリックで[選択]→[全ての類似した要素]等、[delete]キー


下記ファイルをMuseScoreのプラグインフォルダに入れて、メニューの[プラグイン]→[プラグインマネージャー]から登録して下さい。
Jianpu_Numbered_Notation_v1.qml

プラグインを起動後、表示される画面。
Jianpu Numbered Notation plugin menu

使用例
Jianpu Numbered Notation sample
この画像のMuseScoreファイルは、Jianpu_Numbered_Notation_Sample.mscz







下記の以前から公開していたMuseScore ver1用の二胡プラグインについては、篠笛奏者のyu1rowさんが、MuseScore ver.2用に新たに作成したプログラムを公開してくれています。
Erhu Numbered Notation V2





以下は、以前から公開していた、MuseScore ver1用のプラグインについてです。内容は更新していません。

MuseScoreの新バージョン 2.0 が、2015年3月に発表されましたが、本プラグインは対応していません。旧バージョンの MuseScore1.3以下 でお使いください。
利用者からのフィードバックが皆無なため今のところ更新の予定はありません。もし要望があれば、このページの下部のアンケートフォームに記入ください。

このページでは、五線譜作成ソフト「 MuseScore 」 で入力した音符の下に、二胡( Erhu )の音符である数字譜を表示するためのプラグイン(元のソフトにない機能を、後から主に開発者でない人が付け加えるための仕組み)と数字譜フォントを紹介・配布しています。ライセンスはMuseScoreと同様のGPLです。
MuseScoreは、大変優れた五線譜作成ソフトであり、Mac, Win, Linuxで動作し広く使われています。オープンソースのフリーソフトウェアですので、無料で自由に使用することができ、再配布や改造も自由です。活発に開発が継続されており、有志による日本語化も進んでいます。二胡、尺八や箏、篠笛など民族楽器の世界でも積極的に活用していきましょう。

 二胡につきましては、和楽器に比べて知らないことが多いので、間違っていたり不具合があると思われます。気がついたことがありましたら下記のアンケート欄にご記入下さい。

2014.3 -

MuseScore 2対応版
 尺八・篠笛版 Shakuhachi, Shinobueはこちら)
 箏(琴) Kotoはこちら)
 ケーナ Quenaはこちら)

概要 1)MuseScoreで、五線譜として楽譜を作成(またはMIDIデータなどから読み込み)します。MuseScoreの優れたインターフェースにより、音符の入力や編集は容易にできます。
2)Erhu(二胡) Notationプラグインのインストールが済んでいると、MuseScoreのメニューの[プラグイン]から"Erhu Notation"を選択すると、キーの種類、♯♭のどちらを使うか、フォントサイズ、フォント位置などを入力する画面(後述)が現れ、選択後[OK]とすると、五線譜の音符の下に数字譜が振られます。

二胡の数字譜について
二胡の数字譜は、ギターのタブ譜、篠笛の数字譜などと異なり、ポジションや指遣いを表しているわけではありません。
ドレミファソラシを1〜7の数字で表し、♯や♭をつけて12音を表します。
♯表記の場合、 1, #1, 2, #2, 3, 4, #4, 5, #5, 6, #6, 7
♭表記の場合、 1, b2, 2, b3, 3, 4, b5, 5, b6, 6, b7, 7
1オクターブ下は、文字の下に・を一つ、1オクターブ上は、文字の上に・を一つ、2オクターブ上は・を2つ、というように表します。


原則的な調弦
二胡の調弦は、二本の弦の低音側がD4、高音側がA4であり、"キー"が変わっても音程は普遍です。そのため、中央のレ(D4)が最低音となります。MIDIノート番号では62です。
一番よく使われると思われる代表的な調弦は、
1=D (1 5弦)
と表記されます。この場合、2本の開放弦が、数字譜で、1と5と表され、1=Dですので、低い側の開放弦は"1"であり音程はD、高い方の開放弦は"5"ですので音程はAとなります。
1, 2, 3, 4, 5
D, E, F#, G, A
ド,レ,ミ,ファ,ソ

次に、よく見かける
1=G (5. 2弦)
 ここで、 "5." は5の下に・が付いた音符を表しています。(下に書けないため便宜的に横にピリオド)
この調弦の場合、開放弦の絶対的な音程は1=D (1 5弦)と同じですが、音程に与えられる数字が変わります。低い側の開放弦は音程はDのままですが、数字譜での表記は "5." となり、高い方の開放弦の音程はAのままですが、表記は "2" となります。
5., 6., 7., 1, 2
D, E, F#, G, A
ド,レ,ミ,ファ,ソ
数字譜で表される 1 は、低音側の弦の5フレット目の場所となり、音程はGとなります。

123を常にドレミと呼ぶ、移動ドの表記方法です。
例外はあると思われますが、以上を前提にして数字を振っています。


使用法
1=D の場合には、MuseScoreの五線譜で、シャープ♯が2つのD調の譜面として五線譜を作成して、その後にプラグインのメニューからErhu Notationを選び、1=Dを選び、♯か♭を選び、必要に応じて、フォントサイズ、表示位置を変更して下さい。

 MuseScoreでのキーの設定方法には、用途に応じて2つの(意味も)異なる方法があります。
 1)既に入力されている音符を全て移調してキーをDとしたい場合
   メニューの[音符]→[移調]からト長調を選んで下さい。
 2)既に入力されている音符はそのまま、五線譜上に♯を2つ付けたい場合
   メニューの[表示]→[パレット]から調号を選び、2番目の##を楽譜の先頭にドラッグして下さい。

1=Gの場合には、同様に、♯が1つのキーが Gである五線譜を作成してからプラグインを使用して下さい。 同様に
1=Bbの場合には、♭が2つ
1=Cの場合には、♯♭なし
の五線譜としてください。

Positionの値を大きくすると数字が下側に移動します。小さくすると上側に移動し、 -6 程度で五線の上側に移動できます。

プラグインの起動メニュー と 使用例


・選択した音符、小節だけに数字譜を表示することができます。
・和音にも対応しています。
・複数パートの譜面の場合には、パートを選択(青い四角で)してからプラグインを実行して下さい。
装飾音は、重なって表示されますので、個別にマウスで移動して下さい。

楽譜の中には、調弦を替えたことに相当する、
開放弦が、C と G となり、五線譜の中央のCが数字譜で1と表記される
1=C (1 5弦)
というものもありました。(本当に弦の張力を変えて調弦を替える場合もあるようです。)

開放弦が、G と D となり、五線譜の中央のDが数字譜で1と表記される
1=G (1 5弦)
という調子も用いられているようですので、メニューに加えました。(7種の内の下の2つ)

ダウンロード download  ErhuNotation02.zip
または、MuseScore.comの Plugins › Erhu Numbered Notation から

インストール
フォントファイル ErhuS.ttf と ErhuF.ttf をインストールして下さい。
ファイル Erhu.js と Erhu.ui を
・MacOSXの場合
 方法1:"各ユーザーのホームディレクトリの"ライブラリフォルダ内の所定の場所にインストールします。
 場所は、 ~/Library/Application Support/MusE/MuseScore/plugins
 ライブラリフォルダが見つからない場合には、
  MacOSX10.7までの場合、画面上の[移動]からホームを開いて、その中からライブラリ(Library)を開き、Application Supportを開き、MusEを開き、MuseScoreを開き、pluginsを開き、その中に入れて下さい。
  MacOSX10.8以降の場合、画面上の[移動]をoptionキーを押しながら開いて、ライブラリ(Library)を開き、Application Supportを開き、MusEを開き、MuseScoreを開き、pluginsを開き、その中に入れて下さい。
  MuseScoreのバージョンが新しくなっても、再度インストールの必要はありません。

・方法2(方法1によった場合は不要です.):MuseScoreアプリケーションの中にインストールします。
 [アプリケーション]の中にある MuseScore を右クリック(Optionクリック)し、[パッケージの内容を表示]して、その中のフォルダ[Contents]→[Resources]→[plugins]の中に入れて下さい。
  MuseScoreのバージョンが新しくなった場合には、再度インストールする必要があります。

・Windowsの場合(XP,7で確認)
 C:¥Program Files¥MuseScore¥plugins
 の中、または、
 C:¥Users¥<各自のUSERNAME>¥AppData¥Local¥MusE¥MuseScore¥plugins
 の中に 入れて下さい。
  MuseScoreのバージョンが新しくなった場合にも、再度インストールする必要はありません。

作成例
MuseScore.comのユーザー投稿楽譜より
良宵 Liang Xiao (Beautiful Night)
1=D (1 5弦)


プラグインの調選択の下から2番目の 1=C (1 5弦)を使った「二泉映月」の冒頭の例

(大変好きな曲です。以前この曲の30種以上のCDを集めたこともありました.)



ぜひ御意見をお聞かせ下さい

更新履歴
ErhuNotation01:公開2013.3


その他

A Free Resource For Erhu Players & Jianpu Readers
Simp Euhu MS-WORDで二胡譜の作成を支援する機能


MuseScore Ver1の使用法メモ
五線譜の下に尺八(Shakuhachi)のロツレチ(都山流、琴古流),DFGAを振る。尺八の運指を表示する。篠笛の数字譜を振る。以上の機能は、こちらをご覧下さい。

箏(琴, Koto)の音符を振る機能は、こちらをご覧下さい。
ケーナ(Quena)の運指を振る機能は、こちらをご覧下さい。


関連情報

以下は、尺八のページからの転記です。(内容は古くなっています.)

フォント作成について等
フォント Koto13T.ttf などは、Appleの iPad 上のアプリ、iFontMaker(当時の価格約900円、現在Windows版もあり) を使って作成しました。指でなぞるだけで簡単にフォントが作成できますので、iPadを持っている方はオリジナルの音符を作成することができます。
以下、尺八の場合の例です。
iFontMakerでのフォント作成画面。(指でツを描いたところと、スタイラスペンでレの運指を描いたところ)
 
欧文フォントのAを乙ロの大メリ、Bを乙ロのメリ、Cを乙ロと順に半音づつ上げZ、aと進み、mを大甲のピに対応させています。箏の場合は、Aを一、Bを二としています。
同様に、琴古流のフォントなども容易に作成できます。ラフなフォントを作成するのは5分程度で完了します。
ちなみに、上記のフォントは、電車中で10分程度で作成したものです。





iPadは、五線譜リーダーとしても、尺八用の縦譜リーダーとしても活用でき、1000曲でも10000曲でも譜面をiPadの重さだけで持ち歩くことができます。ファイル形式は、PDFが適当です。
iPadアプリのiAnnotatePDFを使うと、縦に自由にスクロール(指で撫でることで)できるので、横書きの五線譜の表示に便利です。さらに譜面に書き込みをすることもできます。
縦譜に適した横スクロール型のPDFリーダーは、いまのところ見当たりませんが、ページめくりは i文庫HD などで快適に行えます。

MuseScoreで譜面を作成するときに、極力、譜面の余白を小さくしておくと、iPadで見る時に適当です。



MuseScoreでMIDIデータから iPad 用五線譜(パート譜)を作成する手順

(余白設定を大きめにすれば、通常の五線譜の作成法となります。)


1.MIDIデータを入手する。
 http://www.musicrobot.com/ (危険なサイトへのリンクに注意)
 曲名 MIDI で検索  (危険なサイトへのリンクに注意)
 購入する場合
 http://www.music-eclub.com/musicdata/
 など。

2.MuseScoreで、MIDIデータを読み込む。(アイコンにドロップ等)
分解能の選択画面が現れるので、通常1/16を選ぶ。1/32、1/8などが適当な場合もあります。
#キーボードなどの演奏をそのままMIDIデータとしているもの、"のり"の部分をデータとして作り込んでいるもの、音程変化(ポルタメント等)をピッチベンドで作成しているなどの場合、そのままでは譜面として使い難いものになる場合があります。

3.いったんファイルを保存する。(必須ではない)

4.ファイル→パート からパート譜を作成する。(このとき、上記の保存をしていないと乱れる場合が多々あります。)

5.パート譜を必要に応じて移調します。[音符]→[移調]
  曲の途中で転調がある場合は、その部分も考慮する必要があります。

6.パート譜の音符を必要に応じて修正する。
 時々保存しながら操作を行います。特に、最後の小節が壊れている場合が多く、最後の小節を編集しようとするとMuseScoreが異常終了することが多々あります。
 修正の例
画面表示の倍率を大きめに変更します。
先頭の音符を選択し、右矢印キーで順番に音符毎に進めて行きます。
自動的に付点音符は作成されないので、ピリオドキーを押して付点音符とします。
音符+休符 となっている場合、音符の長さを休符分延ばします。
下記の数字キーで選択されている音符の長さが変わります。
音符をdeleteすると休符になります。
 7 全音符
 6 二分音符
 5 四分音符
 4 八分音符
 3 十六分音符
 2 三二分音符
 + タイ

休符が並んでいる場合に、短い休符が先にある場合が多いので、数字キーで長さを変更します。
音符が延ばされていて、次の音に重なっていてタイとなっている場合(和音にもなっている)、deleteキーで延ばされている不要な音符を削除します。タイの曲線も削除します。

以上によって、音符が整理され、各小節が小さくなり、楽譜全体が短くなります。

7.レイアウトの変更
 主に、音符を大きく、余白を小さくします。

五線譜上の音符以外の場所を右クリックして、[譜表のプロパティー]を開き、楽器名称等を削除する。
[レイアウト]→[ページ設定]から、余白を左右0mm、上下を5mm以下程度とする。(これのみiPad用)
 同 [比例尺]→[間隔]の値を大きくして、五線と音符を全体的に拡大する。★★
[スタイル]→[楽譜のスタイルを編集]から[ページ]を選び、楽譜の上余白、下余白を0〜2sp程度
 同 [段落の間隔](五線同士の間隔)を6sp程度にする。★★
  必要に応じて他のパラメータも小さくする。
[ページ]の下方の番号を選び、ページ番号や小節番号のチェックを外す。
[作成]→[テキスト]→タイトル(中央)/作曲者(右側)/歌詞(左側) などを入力する。
ページ下の著作権表示欄がじゃまな場合には、文字を選択して削除する。

最後のページに、わずかの小節が溢れている場合、
 全体または、一部の小節を選択して、[レイアウト]→[小節内の間隔を狭くする]を使ってページを減らす。
最後の1行が、左端に偏っている場合や、間延びしている場合には、  [スタイル]→[楽譜のスタイルを編集]から[ページ]を選び[最終段がページの_%を超えたら右端まで延長]を調整する。

特定の場所で改行したい場合[表示]→[パレット]を使います。
パレット内の[折り返しと間隔]の[譜表の折り返し]を使って改行する。
さらに、繰り返し記号などを使って、1コーラス目、2コーラス目をまとめる。縦線(Bar line)、線(Line)







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2014.3 - Hiroshi Tachibana