尺八のホームページ

ー尺八に関する様々な情報ー
Shakuhachi homepage.
独断と偏見で尺八関連情報を提供します。1995.5.5 - 2016.6

2016.6 ライブコーディング(音のプログラミング)用ソフトウェア「Sonic Piメモ」を公開しました。尺八や鼻笛でのライブにも活用できます。
2016.3
music21(MITの音楽解析ソフト)による「春の海」の解析(別ページ)を公開しました。
2016.1 MuseScore Ver2用の春の海の楽譜ファイルを公開しました。
2015.6 MuseScore Ver2のタブ譜作成機能を使った三味線・三絃譜の作成例のページを公開しました。
2015.5
MuseScore Ver2に対応した五線譜の下に尺八のロツレチや篠笛の数字を振るプラグインを公開しました。
2015.5 MuseScore Ver2に対応した五線譜の下に箏譜を振るプラグインを公開しました。
2015.5 MuseScore Ver2でMIDIデータから楽譜を作成する手順を作成しました。



MuseScoreの五線譜の下にロツレチ等を振る機能について、邦楽ジャーナル誌の特集(2014年6月号.特集2 パソコンで五線譜から邦楽譜に!)を執筆しました。
2014.3 MuseScoreの五線譜の下に二胡譜 Erhu Notation を付けるプラグインを公開しました。
2014.3 MuseScoreの五線譜の下に箏(琴)譜を付けるプラグインを公開しました。
2012.6 姉妹ページMuseScore でケーナ (Quena) 譜を作成しました。
2011.1 尺八奏者のためのNose Flute ページを作成しました。尺八にとっても必要でありながら感じるのが難しい、口や頭での響きが、Nose Flute(鼻笛)では容易に強烈に体験することができ、尺八の音の響きを磨くための助けとなります。尺八よりも、もっと音を身近に感じることができます。

上記、五線譜作成ソフト「MuseScore」(オープンソースのフリーソフト)で、音符の下に尺八のロツレチ(都山の例)、、の例。
この中で春の海のデータも公開しています。また、アンケートにもご協力下さい。




他のソフトの紹介
併設:TuxGuitarギター用TAB譜作成ソフト(4〜7弦に対応)新 2011.7
併設:SweetHome3D家の間取り作成ソフト。2D図面を自動的に3D化してくれます。新 2011.7
併設:Aria Maestosa尺八用カラオケ作成に活用できるMIDIデータの編集ソフトの使い方。 新 2011.6
併設:オープンソースのDJソフトMIXXXについて
併設:美しい星空を表示することができるStellarium(オープンソースのフリーソフト)の紹介ページ Stellarium



謹賀新年
初音ミクによる「春の海」 (初音ミクの発売半年足らずの2008年1月6日に公開)
尺八パートの「ロツレチ」を歌っています。



ーー限定公開その6ーー
2014年8月21日 22回目の富士山頂にて「TSUNAMI」(後ろが御鉢)



ーー限定公開その6ーー
尺八の歌口の縦吹きフルートで「ロンドンデリーの歌」、尺八〜鼻笛(Bocarina)でSuperMario
 ・・・  



以下の内容は、ほぼ2009年1月時点のものです。



 WORDだけで縦譜を作る

2007年元日 宮城道雄没後50年経過により春の海の著作権が消滅しました。
日本最高の「春の海」奏者(箏と尺八両方について)が、春の海のMIDIデータを公開します。harunoumi.mid
ここを右クリックして保存して下さい(Macは、control+クリック)。
尺八、箏右手、左手は、それぞれ別chに分けて入力してあります。
Creative Commons CC-BY-NCにて公開します。
「春の海」琴パート(尺八用マイナスワン)

1音下げた八寸管の音程
1音下げた八寸管の音程の琴パート
MuseScore Ver2用の春の海の楽譜ファイル 2016.1公開
このデータを元に、自由に改変して活用下さい。






●お知らせ●
ーー限定公開その3ーー
2008年8月22日午後3時頃の富士山頂にて日本最高のLET IT BE
ギターは、MartinのBackpacker

事前チェックもリハもなしで一発取りが、とりあえず失敗せず!
昨年よりは、かなり暖かく、指は動きました。



ーー限定公開その2ーー
「春の海」
歌声合成ソフトウェアの「初音ミク」に尺八のロツレチを歌わせています。(発売後5ヶ月の時点)
箏は、MIDI音源。
MIDIデータは、上記で公開しているものを簡略化したものです。
強弱や緩急、掛け合いなど、まだまだ修正の余地があります。

どなたか、初音ミクに地唄を歌わせて下さい。

最近の更新履歴
 2008.8.28 日本最高のLET IT BEをリンク
 2008.1 初音ミクの歌う春の海をリンク
 2007.11 五度円の中メリ、大メリの数を訂正
 2007.10 尺八の運指と5度円を修正 中メリ、大メリの数を記載
 2007.9.14 富士山頂剣ヶ峰でのスーパーマリオをリンク(Youtube)
 2007.5.29 WORDだけで縦譜を作る>(準備中)
 2007.1.24 春の海のMIDIデータの八寸管用を公開
 2007.1.1 春の海のMIDIデータを公開
 2006.9 姉妹ページMacの無料添付ソフトGabage Bandで尺八用Karaokeを!
 2006.5.26 五度円と尺八を追加(図付き)  2006.3 縦吹きフルートに情報を追加  2005.9.26 お薦め書籍「ボイストレーニングがわかる!Q&A100」  2005.1 尺八の歌口を持った縦吹きフルート  2004.9.7 同下。Harmony Assistantを使うと、五線譜の下にロツレチをふることができます。篠笛にも対応  2004.8.19 「Melody Assistantを使ってMIDIデータから尺八用カラオケと譜面を作る方法」を追加  2004.5.18 f上達法を少し加筆(唇を剥く)  2004.2.14 練習法を少し加筆 2004.2.5 尺八内径の測定調整器具のTM式の尺八製作教室 田畑さんをリンクに追加   2003.12.26 声帯関連を追加  2003.8.18 新人王戦結果を追加  2003.8.8 ほんの少し加筆。  2002.10.23 プラ尺八「悠」の紹介を追加

入門用尺八には、プラスティック管の「悠」を推薦します。木管ならば「虚龍」(残念ながら2006.12製造中止)


2005.9 お薦め書籍
音楽之友社 On books 21「ボイストレーニングがわかる!Q&A100」 福島英著 924円(新書版)
尺八のみならず、全ての管楽器奏者にお推め。
100ヶ所以上線を引きましたが、これらの部分を抜き出して、加筆すれば今までにない優れた尺八教則本ができそうです。
楽器奏者よりも(より人間に近い楽器を扱っている)ボーカルの人の方が考えていると実感。
個人HPもお薦め

尺八を自分で作ってみたい方は、田畑さんのところがおすすめ。
私も、時々遊びに行っています。

関連ページもどうぞ
尺八の歌口を持った縦吹きフルート
$20のWinまたはMac用ソフトMelody Assistantを使ってMIDIデータから尺八用カラオケと譜面を作る方法、+ $70のHarmony Assistantを使って五線譜の音符の下に尺八のロツレチと篠笛の数字譜を自動的にふった楽譜を作る方法
Macの無料添付ソフトGabage Bandで尺八用Karaokeを
"登山流尺八
なんちゃって御竹マンのページ
長崎ぶらぶら節(同名小説が2000年直木賞)、長崎浜節






 尺八に限らず純邦楽、和楽器に興味を持ったことがある方もいらっしゃると思います。  しかし、純邦楽は、クラシックからロックまでの西洋音楽に比べてリズムまたは、メロディまたはハーモニーの点でインパクトが少なく魅力に乏しいと感じている方も多いと思います。 曲が構成的?に作られておらず、一定したリズムがないためポピュラー音楽と同じ聞き方、同じものを求めていたのでは(既存の)尺八楽は楽しめません。 まず、一つ一つの音の響き、音色に耳をかたむけて、曲を聞かないことです。 今まで尺八の音を、シンセサイザーにプリセットされている音程度にしかイメージしていなかった人も一つ一つ異なる多彩な音色の魅力に気付くことでしょう。 もちろん優れた演奏家の優れた演奏を聞く必要がありますが(後述). 逆に構成力を持ち、リズム、メロディーのある曲を作れるアーティストも待望されます。
また、純邦楽に疎遠になってしまうのは、初等教育でも軽視され、一般のメディアにあまり乗らず、情報が得られず、情報源もわからないのも一因でしょう。(長い括弧:日本の音楽を知らず、古典やポピュラーを問わず西洋音楽しか知らない人は、明治時代の官僚の政策にいまだにまんまと引っかかっている人です。自分の感性の源が官僚の政策!これでいいのか! 音楽文化的に貧しく惨めなのがわからない人間が文化人と大衆なのが現在の日本人です。こういう状況が長く続き、猿真似の文化を作り出した世代が育てた子供の世代のさらに子供の世代になり、自分が猿でないと比較検討できる材料もなくなった時代になりました。欧米の真似によって追いつこうとしていられる時は、欧米文化は宝でしたが、所詮真似では越えられず、同等にもなれません。そのような状況になってきて自分の文化的基盤が全く見えない親が、まともな教育を行えず異常な子供が増えているのも当然でしょう。クラシック音楽を始めとして西欧由来の音楽は文化ではありません。未だに鹿鳴館と何も変わっていないのが現在のコンサートホールです。) より多くの音楽を知って楽しめる機会のきっかけとなるためにこの頁を作成しました。 また、興味を持った人が自分で楽器を入手して演奏を始められるような環境が悲しいことに西洋楽器に比べてほとんどありません。 狭い世界の少ないパイを守るために逆効果な情報操作をしている人が多すぎます。 自己流で勝手に演奏を楽しむ人が増えてこそ、停滞の続く?尺八界を変えることにもなると思います...、がいかがでしょう。私は家元制度、邦楽界からは全く金銭的に無縁なので自由な自己流の立場から勝手な解説を致します。
追加
 と、こんなことをインターネット上でのパイオニア的ページとしての気負いもあり、一素人が啓蒙的なことを言うのはおこがましく、みっともないものでもあると、最近(と言っても97年くらい)あるアマチュア合奏団が、インタビューで自分たちは「邦楽の普及のために演奏している」と演説していながら、聞いた人が遠ざかるようなつまらない演奏をしていたのを聞き、わが身を振り返りましたことをお断り致します。(某アマチュアに人気の有名プロも参加していました)

注:間違われる方もいらっしゃるようですが、織座のメンバーでもあって素晴らしい音色の尺八奏者の立花茂生さんと私、立花宏は特に親戚でもなく別人です。


Topics1 97年1月28日(火)ロスネリモス(尺八:林 真山、都立大化学科28期)のコンサート終了
Topicsその2 気に入った王建明の合奏曲について
Topicsその3 なかなか「すんごい」(すごく下手な)Ayako LysterのCD 97.2.1
Topicsその4 ”邦楽ニューウェーブ”のCDとして最高峰の水準 中国の尺八奏者張維良 97.4.17中国のカザルス、華彦鈞(通称 阿炳)



目次
  1. 尺八について
  2. 尺八音楽の種類 NEW!
  3. 尺八の音
  4. 流派
  5. 尺八入門
  6. 演奏方法
  7. 楽譜の読み方、 運指表 運指表PDF
  8. 尺八の入手方法 見分け方
  9. 楽譜
  10. 都山流の技法
  11. 演奏家
  12. 曲目
  13. 先生に付き流派に属した場合
  14. 尺八関係他の新たな試み
  15. 邦楽関係CD
  16.  尺八・箏他のディスコグラフィー(ページ外リンク)
  17. 番組
  18. 本・雑誌等
  19. 店(楽器・楽譜)
  20. リンク 他の尺八サイト、興味ある和楽器サイト(ページ外リンク)
  21. ネットニュース上の尺八
  22. 更新履歴

 尺八について
 尺八は竹製の縦笛で、竹の種類は真竹が用いられています。日本に最も多い竹は孟双竹で、これは太すぎて節の間隔が狭く、さらに肉厚も薄く尺八にはなりません。
 構造を簡単に言ってしまうと、竹(真竹)の根から上の部分を節7つ分使い、節を取り除き、吹き口を斜めにカットし、指穴を5つ開けたものです。ほとんどの尺八は真ん中から2つに切り離せるようになっています。これは、尺八が両端が節でなければないとかっこがつきませんが(そうでなくとも音には影響ないと思いますが)、7つの節の幅がちょうどいい音程になるような竹はめったにありません。そのため長さを調節するために切ったりする構造上の理由と、携帯性のために中継ぎが作られているようです。
 音を出すメカニズムは、ケーナや、パンフルート、横笛と同じで、ビール瓶を吹いて鳴らすのとも同じです。特にケーナとは歌口(吹き口)部分や管の太さなどは違いますが非常によく似ています。
 全長は、一般に一尺一寸から二尺四寸まで一寸ごとに多種類作られています。 まれに約三尺六寸などというのもあります。
 その中でも一尺八寸(D管)の尺八が標準的に用いられており、これが略して尺八と呼ばれている理由です。
 長さが一寸長くなると筒音(指穴を全部押さえた状態)が半音ずつ低くなり、短ければ半音ずつ高くなります。
 一尺八寸の尺八が最も多く用いられ、古典的な尺八曲(古典本曲)には、この長さが多く用いられています。(もっと長い管もよく使われている)
 次によく使われるのは一尺六寸管(E管)で邦楽で最も有名な「春の海」など宮城道雄の尺八と琴の合奏曲で良く用いられています。(話はそれますが、琴と箏はどちらの文字を使っても問題ありません。江戸時代から両者は使われています。琴の方が多いくらいです。動かせる柱があるとか中国の琴云々というのは、それを言っている学者の一説にすぎません)この長さのものも尺六などとは呼ばず、尺八といいます。この六寸管は、音程が一音高いため、はぎれ良く明るい響きがします。一方長い二尺三寸管(A管)などは非常に長く低い音がします。 指穴の間隔が広くなるため持ちにくく、運指が難しくなり、息を吹き込んでから音が出るまでのレスポンスも多少遅くなるため、演奏が多少難しくなります。 このA管は実際には二尺三寸より長いため二尺四寸管とも言われます。(正律の二尺三寸はA管、正寸の二尺三寸はA#管です。) 一尺八寸のD管と音程が5度違いの長さなので尺八の合奏にもよく使われます。次に二尺一寸や二尺管も比較的よく使われています。 また、民謡尺八の演奏家は、歌い手の音程に合わせるために一寸毎(半音毎)にたくさんの尺八を持っているようです。  指穴の数は5つで(7や9もある)、下から数え一孔〜四孔までは表にあり五孔は裏側にあります。
 息を吹き付ける吹き口を歌口といい、竹筒の下側を管尻といいます。
 歌口の部分には水牛の角、安物はプラスチック等が用いられています。(ここが楽器の命です)
 管の内側には漆が塗ってあり、響きや音色をよくして、息の水分から竹を守っています。また漆と下地の塗装厚によって内径を整えて調律を行っています。(素人には良くわかりませんが重要な工程です)
 三孔と四孔の間に中継ぎがあり、取り外して2つにして持ち運べるようになっています。
 繰り返しになりますが、節の数が七つと決まっているので、この部分で長さを調節して筒音を合わせています。つまり七節で正確にD音にならない竹でも使えるようになり、竹資源の有効利用にもなっています?。
 管の外側は下に行くに従って太くなっているますが、実は内側は逆に細くなっていて、管尻でまた少し太くなっています。この構造によって響きを良くして、指穴の間隔をほぼ等間隔にしています。ちなみにリコーダーも同様の構造です。フルートは頭管部以外は同じ径です。
 構造が簡単な反面、自然の竹を使っているので一本一本竹の質や内径が違い調律が難かしいので優れた楽器を作るのは難しく大量生産に向いていないと言えます。材質をリコーダーと同じようなプラスチックに替えれば大量生産も可能ですが、そこまでの市場もないため技術開発もされていないようです。30年くらい前に通信教育用に製作されたプラスティック尺八「悠」の金型が現在も健在で、(過去の通信教育は終わり、製作元から)販売されています。後述の塩ビ管尺八エンカ筒は筒音が非常に良くなります)
 指穴は大きい方が音量がでますが、音質も変わります。倍音等の音程を合わせるのも難しくなるようです。
 管尻を広げると音量を増す効果がありますが。
 西洋楽器に比べて音量はないけれども、音色は優れています。(ただし優れた演奏家が演奏した場合に限る。優れた演奏家とはTVに出ている人、家元、人間国宝などの肩書きとは関係ありません)
 構造の似ているフルートはある程度音色を捨てて全ての音を粒のそろった音で音量を大きく出せるように、全ての音階を自由に吹けるようにしているのに対して尺八は、音色を一番に追求している楽器と言えます。フルートの音色がいいと言う人は尺八の音色を知らない人です。ろくでもないプロの演奏で判断しないで下さい。
  
尺八の写真
  左から一尺八寸管、一尺六寸管、一尺六寸管(木製7孔尺八リコーダー)、一尺三寸管(自作、塩ビ水道管製)、九寸管(自作、塩ビ水道管製)

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 尺八音楽の種類
あらゆる音楽に使える楽器ですが尺八で演奏されている音楽には、多くの分野があります。

古典本曲の世界。 例「鹿の遠音」「巣鶴鈴慕」
虚無僧などが修行のために吹く。
Zen and Meditation Shakuhachi 欧米人の尺八観?
地唄や箏曲の古典に尺八の手付けをしたもの。 「六段の調」「千鳥の曲」など。
明治以後の新曲 宮城道雄の「春の海」など
現代音楽、現代邦楽 武満徹の「ノーベンバーステップス」に代表される西洋音楽の作曲法を学んだ作曲家が邦楽器を使った作品を作ったもの。
民謡の唄の伴奏
 追分 尺八だけで演奏できる民謡 江差追分など
演歌の伴奏及びその独奏尺八
カラオケをバックに演歌、J-POPなどの歌のパートを尺八で吹く。(声に習う尺八の原点!でもある)
吟詠の伴奏 漢詩、和歌、俳句、新体詩などの吟の伴奏。
オーケストラの形態を真似る。(日本音楽集団)
西洋古典音楽をそのまま邦楽器で演奏する。
スタンダードジャズからフリーインプロビゼーション
童謡、唱歌の演奏
世界各地の民族音楽の演奏。 
ロック
ヒーリングミュージックとして
映画音楽 ハリウッドでは松居和
時代劇の効果音等
詩吟の伴奏

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 尺八の音
1995年頃Macintosh内蔵マイクで録音したため音質はよくありません。(今よりもずっと下手だったということもある)
八寸管(一尺八寸)138KB AU sound
八寸管音域(一尺八寸)64KB AIFC sound
首振り三年(一尺八寸) 42KB AIFC sound
コロ八年(一尺八寸) 27KB AIFC sound
六寸管(一尺六寸)84KB AIFC sound
六寸管(一尺六寸)84KB AU sound
春の海の冒頭楽譜 2KB GIF image
春の海冒頭(一尺六寸) 60KB AIFC sound
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 流派
  尺八を説明するのに流派に触れなければならないというのは、避けたいと思っても現状ではいかんともしがたいところです。
  民謡を除くと、主な流派として都山流と琴古流があります。
  流派によって演奏曲目(流派の曲、主に流祖の定めた曲の他、箏との合奏の手付け、例えば六段なども異なる)や楽譜、演奏法が異なります。楽器の構造は同じですが、無理に言えば、第3孔の大きさが琴古流はわずかに小さい場合もあり、歌口のカーブが琴古流の方がやや深い場合もあるなどですが、作り手よる差の方が大きいでしょう。楽器については私は全く気にしていません。
  歌口の写真
  左:琴古
  右:都山(都山流の方が浅いので息を出す角度がより水平に近くの管の外側に向く)
  都山流は明治時代に中尾都山が創設したため西洋音楽の影響も受けており、楽譜も小節線で区切られています。流祖が作曲した本曲を中心に演奏しますが、その後に作曲された曲、箏、三絃や他のジャンルの音楽との合奏もわりと盛ん(にやっている人も多い)です。都山自身の演奏の録音も僅かには残っていて、これはけっこう力強いものでした。(全てのジャンルに言えることですが、演奏レベルは現代の方が、かなり優れています。情報の流通速度からもたらしたものでしょう。) 都山は宮城道雄とも合奏していて、新日本音楽との関わり合いも深いようです。 流祖の曲は優れた曲もありますが、大したことのない曲もあり、古典的な尺八音楽を指向する場合には多少物足りなさがあります。 中尾都山の組織力によって日本国内では、都山流が主流です。 なお、しばらく前から、家元は分裂状態にあります。
  琴古流は、江戸中期に黒沢琴古が興したものです。
  琴古流以前の普化尺八は、明暗流として残っています。 琴古流の本曲は、黒沢琴古がそれ以前の古典曲をまとめたものがほとんどで、それまでに淘汰されているためもあってか、芸術的に、宗教的に優れた曲が多いと思います。 琴古流は都山流のような全体をまとめる強い組織がないため国内では、都山流に比べて人数がかなり少ないようです。こういう話は、「岐路に立つ尺八」(参考文献欄参照)に詳しく書いてあります。 しかし、海外や在住の外国人には琴古流の人気が圧倒的のようです。 曲想から禅、瞑想と相通じるところも興味を持たれる所以です。 日本の音楽を全く知らない層は、外国人と同じ耳で尺八を聞くでしょうから琴古流がこれから流行る(といってもマイナーな世界の中での話)ことになるでしょう。
  どちらの流派も日本の伝統の特徴として一旦確立したものは進歩せずに伝承されるという傾向があるため良くも悪くも昔のままを後生の人が体験できるという利点があります。
  また、尺八は、民謡の伴奏等にもよく用いられていてこれが一番の市場かもしれません。
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 尺八入門(これを読んだからといって吹けるようになるわけではありません。自らの経験による着眼点の紹介です)
  先生に付いて習うのが上達には一番良いですが、先生を十分に選ぶ必要があります。 一般に弟子は先生に良くも悪くも似た演奏になるものです。 気に入らないといって途中で先生を替えるのは、難しいことがあります。(閉鎖的社会なので)
  横笛よりも音を出すのが、かなり難しいので最初は苦労するでしょう。
  竹の断面を唇の下の顎までの部分で塞ぎながら歌口の部分に息を吹きかけると音がでます。息を筒の中と外と半分ずつくらいで出す感じです。
  顎のどのあたりを使って竹を塞ぎつつ唇の位置を決める、という問題と息を出す角度を唇によって制御するという二つの要素がうまくいかないと音がでないため、はじめは戸惑うことでしょう。 いくら”練習”しても音は出ても、十分な楽音が出せない人がいますが、練習方法等に問題があると考えられます。 スポーツを練習する場合に繰り返し全身や足、手の筋肉を訓練するのと同じように、唇の回りのいくつのも筋肉を自在に操れるように訓練する必要があり、繰り返しの練習が必要です。(全ての楽器について言えることでしょう)スポーツと同じように筋肉がある程度強くなってくるのには最低2カ月程度かかるようです。まず、2カ月は練習に励んでみましょう。違いがないようでしたら、根本的な問題が別にあります。
  他の横笛やフルートの場合は唇の息の出る隙間から息をあてる歌口の部分までの距離が短いですが、尺八は少し離して、歌口に唇をかぶせずに息を出す必要があり、また、歌口の横幅も広いため、息を薄く横に広いビームのにして正確に歌口に当てなければならなりません。 他の楽器より唇のコントロールが難しく、このコントロールが演奏に占める割合が大きいようです。
  息を出す角度は竹筒の中より外にでる量が少し多い程度が適当です。
  楽器によって異なりますが都山流の方が歌口のくぼみが小さいのでこの傾向が大きく、より前の方に吹く感じで吹くと良いようです。
  その息は歌口全面にわたって薄く横幅の広いビームとなっていないと良い音がでません。 薄いビームのような息を出すには、唇を横に少しだけひっぱります。口の両端をただ横に引っ張るというわけではありません。息が出てくるビームの両端を固定してわずかに横に移動させるような感じです。息の強さや音程に応じて唇の回りの筋肉の緊張度を調節しなければならなりません。
尺八では、吹き込んだ息が、管外に出る量と管内に入る量が、等量ではあまりよく鳴らずにどちらかが多い場合によく鳴ります。従って2種類の吹き方があることにもなります。管外に出る息の量が多い場合を「外吹き」と言い、管内に入る量が多い吹き方を「内吹き」と言います。 人数的には外吹きの方が多いようです。音色も少し違い、どちらかと言うと、外吹きは大きく柔らかい音、内吹きは固めの音です。うまい人は、両者を無意識のうちに使って音色をコントロールしていると思われます。私も内外を吹き分けることができます。初めての人には、「息を内側と外側に半分ずつ吹きかけるように」などと説明することもありますが、ある程度吹けるようになってきたら、内外どちらかに偏るようになってきます。(外吹き、内吹き ということをよく知っているつもりの中上級の人でも、中途半端な人も結構いて、十分に良く鳴らせていないケースが結構あります。外吹きの場合は、息の下側をわずかに歌口に当てて鳴らせる限界のところまで外に吹くことによって最も良く鳴るようになります。このためには、息のビームが拡散せずに、エッジがはっきりした状態で歌口に到達している必要があります。多くの人は、まだまだ外向きさ、または内向きさ、が不十分なため、一流プロ並みの音が出せていません。他の要因も多々あるでしょうが。)
西洋音楽ではアンブシュアと言われている唇の調節は、尺八の場合、フルート等の西洋楽器とは少し違ってより重要な面もあります。 フルーティストの演奏を注意深く聴いてみると、(一部のプロでも)筒音のC等の低い音を十分な音量、音質で鳴らせている人が少ないことに気づくでしょう。 これは、フルートが比較的簡単に音が出せ、後は主に音の動きで表現をすれば曲になるから音色をあまり重視しなくなってしまっているからだと思います。(逆に尺八奏者は筒音の乙ロフェチとも言われている?) 尺八の場合「一音成仏/即仏」と言われるように一音一音の響きを非常に大切にしています。
尺八の音色は一般にあまり理解されていないと言えます。 その原因として、かすれた音しか出せない年寄りがよくメディアに登場してありがたがれていたりしている点もあるでしょう。 かなりレベルの「西洋音楽ファン」でも有名なだけの演奏家の演奏を聞いてすばらしいと言っているのは恐ろしいことでもあります。 極論するとこれは、「いちよう日本人で音楽ファンなので伝統音楽の一つも教養として知っていることにしておくために聞いてみたけれど、初めてでよくわからないけれども有名な人の演奏なので、これが素晴らしい演奏なのだろう。 けれども、こんなものならもう聞きたくない」ということでしょう。 ということになってしまいます。
尺八奏者は(あたりまえですが)音楽の演奏家なので、5孔または7孔尺八で12音階を正確な音程で自在に吹けて当然です。これができない人は尺八奏者ではありません。なんとか流のなんとかという誰も知らない古い曲だけが(自分では)吹ける(と思っている)人と言うべきです。

2000年に非常に優れた入門書が2冊発売になりました。今までのところ(2004)入門書は、この2冊を超えるものはありません。
初歩から、呼吸法、注意点など一通り全てが書いてあります。

●鳴るほど・ザ・尺八入門編(琴古系)(都山系)の2種類別売り。
菅原久仁義 2400円 掲載曲50曲以上をギター伴奏で吹いているCD付きは4000円
http://www1.nisiq.net/~naru8/

●はじめての尺八 善養寺惠介 音楽之友社¥3,500
範奏CD付き

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 演奏方法
  孔は下から数え前面にある一孔から四孔までと裏側にある五孔までを順に右手薬指人差し指、左手薬指、人差し指、親指で押さえる。
孔を押さえるのは指先でなく指の腹(指紋の中心あたり)がよい。 二尺以上の長管では、押さえる指の部分が人差し指は根本に近づいてきます。
  竹は右手親指と中指で一孔と二孔の中間あたりで支える。 これは重要でこの2本の指と顎だけで完全に竹を支えて、他の指にはいっさい支えるための力が入ってはいけません。(左手中指は軽く添える程度の力は加わる)
吹くときに竹を顎に押しつけるため右手親指の内側にタコができている人もいます。必ずしも押しつけるのは良いとは言えませんが、一流のプロでも強く押しつけている人もいます。押しつけていると、あごに竹の内側のへりが当たる部分が演奏後赤くなるなど跡がつきます。
  呼吸は他の管楽器同様、腹式呼吸です。胸式呼吸では、音が安定しませんし、音色も響きも望めません。(この腹式呼吸という言葉は誤解をまねく表現でもあるので、注意下さい)
  タンギングは通常使いません。 特に古典本曲では。 現代曲等では使われています。 タンギングする場合にもフルートなどの様に舌を唇の隙間から見えるほど前に出してしまうと響きを阻害するので、少し奥のほうで柔らかくタンギングするとよいでしょう。

練習方法、上達法
  初心者はメリぎみ(この方が音量はでないが、はじめは音が出しやすい.唇と歌口の間の距離が短いため弱い拡散したビームでも少しは音が出るため.)で音程が下がり気味になりやすいので注意する。
  はじめは、とにかく大きい音が出せるようにがんばりましょう。
  ダイナミックレンジの広さが表現力の基本的で、アコースティック楽器なので小さい音では個人差があまり出てきませんが、どこまで大きい音がはっきりと出せるかで表現に差がでます。乙のロ(筒音)など低い音を良く鳴らすには、口の中の容積を大き目にして響かせようとする必要があります。喉の部分まで広げるのも味噌です。(同時に眉毛を上につり上げるようにまでして、多少鼻の下も伸ばしぎみ、歯と歯の間も唇がかろうじて閉じられるまで広げてみる.頬が痩けたようになる大家もいますが、歯の間が開くためだと思われます。 このとき顎は、引かずに少し前に出しぎみにします。という表情を試すのもいいでしょう。一流の演奏家は、よくこういう表情をしています。表情も豊かなら、演奏も豊かでしょう。)(ここで、口の中や喉をできるだけ広げるというのは、必ずしも正しい表現、練習法ではありません。響き方の変わるような数々のポジションを自分で試してみて、自分に最適なポジションを見つけ続けることが大事です。最適なポジションというのは、一生見つけ続けるものでもあります。加齢などによる体の構造変化でも変わります。もし世界で一番の音が出たならそれが最適と言えるとは思いますが、そのようなことはないので、常に自分は悪い吹き方をしているわけであって、改善し続ける必要があります。)  現状で普通に吹いている息の強さを、少し強めにしてそれを唇でコントロールして強すぎる息をさらに良い響きに結びつけようとする練習をしてみると、再び息をコントロールできるようになった時にはステップアップしているかもしれません。小さな音で大きな音の場合と同様に良く響いた音色で鳴らすのは、さらに難しいことでしょう。息のビームが弱くても確実に歌口をヒットしていなければなりません。唇や歯並びは、各人各様です。唇を右左に寄せたり、上唇または下唇だけ左右に移動したり、尺八を顔の真ん中に構えず左右にずらしたりした方がいい(最高の音色を得るためにはそうしなければならない)場合もあります。殆どの人が、大なり小なりそのような傾向があるはずです。これを知るためには、常に自分の音に気を配り、いい音が出たらその時の唇の形と尺八の位置、感覚を記憶する必要があります。そのためには、尺八に簡単に取り付けられる唇を写せる鏡を練習時には、常に使用するのが最適です。写真100円ショップで材料を購入できます(一流プロも絶賛)。いつも唇を見ていると、鏡の中の微妙な唇の形の違いが分かるようになり、いい音が出たときの形が覚えられるようになります。たまに鏡の前に立っただけでは、微妙な違いはなかなか見分けられません。
唇は、上下共に前歯にもたれかかり、歯に依存しているではなく、歯と離れていても独立して息を支えられるようでなければなりません。 歯にもたれかかった唇は、琴に例えると(琴を弾ける尺八入門者は殆どいないと思われますが)入門者が薬指や小指を琴にくっつけて、これを支にして親指や人差し指で弾いているのに近い状態だと考えられます。息の流れを自由にコントロールするには、自由な唇が必要です。
  演奏を録音または録画して自分で何回もよく聞き観察して欠点を見つけて下さい。録音をただ聞いて、自分は下手だと思っても役に立ちません。悪いところがあったらテープを止めて、すぐに悪いところを修正すべく練習します。 見つけた欠点をなおす(直せるような)練習方法を考えることが重要です。 テープをとっておいて、後々少し上達してから聞き直すと、現在まで残っている欠点が昔の録音によりはっきりと表れているため、癖を直すのにも役立ちます。
毎日少しでも練習するのが一番で、時々ある程度長時間の練習もするのもいいでしょう。練習するときには、自分の現在一番良い音が鳴る状態(のなるべく近く)まで持ってゆくことが重要です。これを毎日繰り返せば、すぐに最良の状態が、一つ上の段階となります。

練習を1日休むと取り戻すのに3日かかる、1日休むと自分でわかり、3日休むと人にわかるようになる?などと言われます。 この意味は、上記のように、良い状態での練習の繰り返しによる蓄積が、ある程度たまった所で上達が意識できるようになる、ということですから、1日休むと、蓄積が無くなり、同じだけの蓄積を得るためには3日かかる、ということでしょう。 当然ながら毎日のように練習している人のみに適用されます。 吹いても調子が出ない日も、折り合いをつけてある程度まで鳴らす、ということが重要です。 吹く気がしないから吹かないというのは、大して尺八を好きでないということなので、上達しなくて当然です。 初めて間もないような人も当てはまりません。上達を考えずに、いわば下手になる速度を抑えるための練習ならば、週1回以下というのもありでしょう。
 上達は、結局は巧くなりたいとどれだけ考えているか(生活に占める割合:しがらみの少ない若い方がよい?)によると思います。
一つ一つの音毎に微妙に唇の使い方が異なります。他の楽器と同様に、さらに曲として(歌った)演奏をするには、一音一音をただ続けて指を動かすのではなく、表情を与える必要があります。考えてできるものでもないので、無意識に調節できるようになるまでの練習が必要です。
 音色や音量については、いろいろな考え方があります。きらびやかな音色と大きなダイナミクスを望むのは西洋音楽の影響とも言えます。昔は、多くの人の前で演奏することもなかったでしょうし、環境の違いから音色に対する感覚も現代とかなり異なっていたと考えられます。どちらが良いとは言えませんし、流派や曲の種類によっても違うでしょう。楽器の構造によっても異なってきます。指孔が大きく竹の肉厚が薄い(さらに管尻を広げてある)ほど、(特に乙で)大きくはっきりとした音が出ます。しかし、音色に深みがなくなり、尺八的でなくなるとも言えます。


音量(響き)などについて。
ある程度の個人差は考えられますが、息の量(肺活量など)や、息を吐き出す力(横隔膜や腹筋など)は、普通の大人ならば大差ないと考えられます。 従って、息を出す能力に大して個人差はないはずです。しかし、長年吹いていても、小さい音しか出せない人がいます。大きい音を出せる人は、"息が強い"という意味不明なことではなく、音が小さい人は、唇が弱いのです。 もちろん息のビームを鋭く、流れの状態を良くする(ムラ息と反対)というのは、基本的な問題として常により良い方向に改善する必要があります。 音は、唇で息をビーム状にして歌口にあてて音を出すわけですから、大きな音を出すための息の量をある程度増やす必要があります。その時、唇にはより大きな圧力がかかります。その状態でも息の流れを乱さずに支えるだけの力が必要です。音量のない人は、唇の訓練をしましょう。

2004.5.19追加 唇を柔らかくとは、良く言われます。吹いているときに、唇の息の通るスリット部分を観察して下さい。この一番狭いスリット部分から外側に向かった唇の形が重要です。唇が丸くて、スリットの外側を見たときにラッパの形になっていると、息がラッパ型に広がってしまい、細く薄い状態で歌口まで届きません。これを回避するためには、唇を剥くように広げて、粘膜付近をスリットにして吹きます。この状態では、息の力で柔らかい粘膜部分が押し出されているので、スリットの外側は、急に広がる形になります。 唇を脱力して、剥けるような状態にします。舌を唇の間に滑り込ませ、ちょっと出す程度(唇が3枚になるような感じ)まで、上下の唇の内側を押し出します。このとき上唇と下唇は、脱力したり、上下につむるように舌を押さえつけたりしてみます。この動作は、唇の柔軟運動、慣れない動きを修得する訓練となると思われます。 そして、これに近い感覚を息の流れる圧力で実現できるようになれば、今までと違う音が出るようになる、かもしれません。


以下の一節は、菅原久仁義さんの「しゃくはち風庵」の「呼吸法・吹奏法」の声帯に関する記述をご理解の後として。。

上記、音量に関しての補足
○唇をリラックスした状態で締める。 ○声帯をリラックスした状態で十分に締める。 というのは、互いに対応した関係であって、上級者は、声帯をリラックスした状態で十分に締めているそうで、その結果、唇もリラックスできるようになり、大甲(最高音付近)も楽に出せ、乙ロ(最低音の筒音)も同様に出せ、両者の行き来も力むことがないので、問題なくなります。
このとき、声帯を締めていると、息の圧力を声帯で受け止めて調節できて、唇に息の圧力がかからなくなり、その結果、唇がリラックスできるのではありません。 ある大甲の音を出すのに必要な息の流速は、決まっています。つまり唇での流速が決まります。その流速を得るための圧力は、口の中の圧力であって、それが唇にかかります。肺〜声帯部分にいくら圧力をかけても関係がありません。
声帯が締まっている上級者であっても、開いている初心者であっても唇にかかる圧力は、ほぼ同じです。 従って、唇が圧力に負けて変形して、息のビームを乱さないような訓練が必要です。
声帯の機能は、細かな息のコントロールをして歌う演奏をするために必須ということと、上記の唇のリラックスに対応している(らしい)ということで、非常に重要です。

参考:
向井医師撮影の演奏時の声帯の写真
トランペット奏者藤井完さんのページ内のこぼれ話集の下の方の「鼻からファイバースコープ」の巻参照。


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 楽譜の読み方、運指表
運指表(Shakuhachi Fingering Chart)
 運指表PDF
春の海冒頭部分楽譜

 尺八の入手方法 見分け方
 和楽器(に限ることはないですが)は値段と性能は一致しないので注意が必要です。 外見と稀少材料の使用量と加工の手間で値段が決まり、音とは無縁です。 市場として非常に小さな世界なのでプロフェッショナルな世界ではない点も注意すべきです。 音程のわからない(音感のない?)製管士も見受けられますので要注意。(わかっていて変な楽器をわからない客に売っているのかもしれませんが) 勇気のある人はチューナーを持っていって買う前に確かめましょう。 楽器がよく鳴るかどうかは、ある程度以上吹ける人でないと判断がつきませんので知人がいれば頼みましょう。 先生についていれば、先生を通じて買うことになると思います。価格のある程度が先生の収入になる場合があります。最近は、良く鳴る楽器の研究が進み、技術とデータを持っていれば内径をうまく調節して鳴る楽器を作れるようになってきています。そういう工房ならばかなり安心です。ちゃんと吹ける人がいない店も要注意です。自分で吹けない=見分けられない商品を売るなど論外です。それならばディスカウントショップで売って欲しいものです。
歌口と顎を付ける部分の構造が演奏に大きく影響します。よく見ると歌口部分のカットの深いもの、浅いもの、幅の広いもの、狭いものなどがあります。また、舌面(竹を斜めに切って歌口を形成している平らな部分)の斜めに切っている角度も重要です。指孔の直径、管尻が普通?のもの、広げてあるものなど、外見からわかる点です。これらの特徴によって、音色、音量などが異なってきます。さらに、顎(と唇の間)に当たる部分の形も自分の顎に合っているかどうか(これは自分でヤスリで削ってもいいのですが)も重要です。最適な歌口の形や角度は、演奏者によって異なるとも言えますので何とも言えませんが、歌口部分がきれいな円弧で鋭く作られている必要があります。ここが丸まっていたり、いびつだったらいい音は出ません。客の吹き方や顎などの特徴をすぐに判断できて吹き手に合った楽器を選んでくれるような店を探すことです。 値段は、竹製で3万程度から数十万くらいまであります。探せば10万円でプロも使える十分いい楽器があります。

合竹製(竹を張り合わせたもの)3〜5万位 店頭、2〜3の人の持っているものを吹いたことがありますが、偶然かもしれませんが、鳴りは全て木管以下でした。

木製、1万台の後半〜2万.外形は、竹に似せて旋盤で節の位置が削ってあります。良くなる音程のいい物を選べばかなり使えます.表面にニスが塗ってあるなど手触りと見た目は竹と違います。音質は竹と僅かに異なりますが(知らない人には区別がつかない)、上述の下手な竹製よりはいいので、初めての人は10万以上も出さずに、まずは良い木管を買うことをお勧めします(例えば虚龍.残念ながら製造中止)。(下記のプラ管「悠」もいい)以前より木管尺八の品質は上がっているようですし、尺八を知らない人には全く区別がつかないレベルだと思います。しかし、いくらよく鳴る木管といっても竹製の"いいもの"には劣ります。私は木管を愛用していますが、値段も手頃で買い換えたいと思う竹管は今のところありません。少なくとも準師範程度の人は木管で十分でしょう。(免状と演奏の実力とはかけはなれている場合が多いので分不相応な楽器を持っている人が殆どです)((私は、敢えて木管を吹き続け、私よりも鳴らせないくせに分不相応な楽器を持っている人を戒める(馬鹿にする)つもりです))

プラスチック製、5千位〜1万程度(入門用、携帯用、アウトドア用、雪の露天風呂で飲みながら吹くと最高、山に行くときは必ず篠笛と共に持っていっています。(山の頂上では風があったり音が拡散してしまうので尺八より高音の横笛も魅力です) 風呂場の中では、音がよく反響してうまくなった気分にもなれます。湯船の中で水面下に半分浸けてながら上下させて吹くとトロンボーンのような奏法も可能です。)
日本コンダクターの「悠」は、金型成形による内径もきちんとした非常に良くできてよく鳴るプラ管です。定価8000円で、手引き書とカセットテープ付。HPから購入できます。少し離れて見れば竹と区別が付きません。舌面の角度がかなり鈍角です。初心者〜上級者までそれぞれの使い方ができますし、値段も安いので持っていないと損! 20年以上前に作られた金型での再発売で、今の尺八に対する需要では(高価過ぎるので)精密な金型からプラ管を作るようなことはできなくなっています。米国で購入する場合には、尺八悠.虚無というサイトもあります。
一流奏者の菅原久仁義さんが普及のために考案したなる八くんは安く性能も安定しているので初めての人にはお勧めです。菅原さんは、悠も推薦しています。(菅原さんの悠による鹿の遠音がHPで聞けます。)ここの、プラ管「悠」&教則本(CD付)という入門セットが最も手頃!
はじめから高価な竹製に無駄金を使っても無意味な経済効果にしかなりませんし、下手な工房を存続させることにもなるかもしれず、マイナスです。

 水道管に用いられる塩ビ管とそのジョイントを使えば1本150円程度で自作できます。
 東急ハンズなどでも売っていますが、水道工事店でパイプ4mとジョイントを買えばたくさんできます。(この場合の1本が約150円)パイプジョイントを真ん中で半分に切って片側を歌口(吹き口)側にはめて歌口と顎のあたる部分の厚みを増すのに使います。もう半分を管尻にはめて、わずかにラッパのような、管を広げた構造に近づけると筒音が響くようになります。なお、本来の尺八は管尻に近づくに従って内部が細くなっています。内側にカシューという合成漆のような塗料を塗るのもいいと思います。透明の塩ビやアクリルパイプも売られています。きれいですが、吹いてみると、露がつく様子が見えてしまいいまいちです。非常に良くなる塩ビ管尺八の作り方は、エンカ筒の作り方を参照下さい。塩ビ管でも中継ぎがないと不便です。安くて簡単な中継ぎの作り方は、塩ビ管尺八の中継ぎに関するホームページが役立ちます。
 竹で製作したい人は、高田馬場の(株)目白で竹材、工具を売っていて講習もやってます。尺八の鳴りに最も影響する内径分布については、尺八の作り方ホームページが大変役立ちます。
 このように比較的簡単に手作りのできるのも尺八の魅力の一つです。しかし、素人が余暇で頑張ったとしてもごく一部の本当のプロの作った楽器にはかないません。素人の手作りは、作る喜びも含まれるといえるでしょう。
 篠笛などの横笛の世界では、尺八以上に(作るのも簡単ですが)、自分の吹く笛は自分で作る、という考えがかなりあるようで興味をそそられます。性能差も尺八ほどはプロとの差はないようです。(適当に作ってもそれなりに鳴る)横笛研究会参照
 尺八に使う塩ビ管よりもう二回り小さな管径のパイプを使えば篠笛も簡単に作れます。吹き口の先を塞ぐには、2種類の粘土のような樹脂をこね回すと硬化する材料(東急ハンズなどで売っている)を使うと便利です。この材料は、尺八の指穴の位置を開け間違ったときの修正にも便利です。

材質と音は、関係ある。堅い竹は堅い音がするとか。地と漆で固められているので関係ないとか、微妙な内径の差や歌口の形の差の方が影響が大きいとか、いろいろと言われています。小〜中程度の音量で鳴らした時には、形状の差も音色も殆ど差が現れません。 形状の差が音色も含め、音に対しての影響が大きく、材質の差はそれよりもかなり小さいでしょう。しかし、形状の差と材質の差は、音に対しての影響の仕方、質、度合いが違うため、大小で議論できるものではありません。奏者の意識、こだわり、楽器にさわった感触でさえ音楽には影響大でしょう。一音であってもそれは同じでしょう。
形状や材質よりもさらに音に影響のあるのが、楽器としての奏者です。ただ音が大きいというレベルでなく、響きのある音を出せている奏者は、自分を響かせています。楽器から音を出すのでなく、楽器を鳴らすのでなく、自分で音を出す、自分からいかに音を出すか、自分を十分に鳴らすのが重要です。楽器はその補助的器具であって、その形状や材質は、人間の差から比べたら、些細な違いです。
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 楽譜
  音符は、カタカナの文字が元になっています。五線譜のように音程を表わしている楽譜ではなくて、指使いを表しています。そのため、異なった長さの尺八でも同じ楽譜で同じ指使いで吹くことができます。運指表で音符と指使い、音程の関係をご覧下さい。
  五線譜を見て演奏をすることもできますが、竹の長さによって同じ音程でも指使いが変わるので、慣れが必要で、普段吹いていない長さの竹では、すぐには吹けません。一尺八寸の場合フラット記号0〜2までが吹きやすい調子です。(3つも可)
  古典本曲では楽譜には現れない特殊奏法や音程の変化、効果音「おかず」の部分がかなりあるので指導を受けたり、直接演奏を見たりしないと楽譜だけでは演奏をするのは不可能です。音を聞いただけでは、指使いや息づかいの細部まではわかりません。
  初〜中級者で楽譜に囚われてしまい、表情のない演奏をしている人を見かけることがあります。特に、多くのつまらない新曲、現代曲の場合に多いようです。元がつまらない曲なのですがら、旋律の変更も含めて勝手気ままに吹くつもりになりましょう。楽譜に書いてある12音の音程も長さも仮のものです。

  都山流、琴古流の楽譜が一通りそろっているのは、上野のときわ楽器03-3832-7555くらいです。木管尺八も数多く置いてあります。(閉店)


  自分の好きな歌をカラオケをバックに吹くことは、歌心のある演奏を学ぶ為に最適です。
  邦楽曲だけを吹いている人には、一音一音をブツ切れに吹く人が多く見受けられます。これは、指穴の開閉だけで音を出しているためで、古典〜現代曲は、このような奏法であっても、通用してしまう世界です。人の声は、遥かに多くの表現力があり音程の変化、強弱、音のつなぎ方、音色(声色、発音)も多彩です。伴奏楽器との合奏ができればベストですが、カラオケを使うのが容易な方法です。尺八は、長さにより吹きやすい調が決まってしまいますので、一尺八寸管の五孔の場合は、キーとしてC、F、Gが適当でしょう。カラオケボックスでは、音程を変えることで対応できます。市販のシングルCDのカラオケや、iTunes Store、Youtubeにあるカラオケの場合、音程を変える必要が出てきます。これは、PC上でAudacity等のソフトウェアを使うことによって可能です。また、MIDIデータもネット上で配布、または販売されています。このデータの歌部分の音量を下げ、伴奏の音程を変えることによって、尺八用のカラオケとすることができます。

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 都山流での技法
一尺八寸管の場合の運指と音程
5つの穴を全部塞いだ最低音Dをロといい下から一つづつ穴を開けていった運指をツ(F)レ(G)チ(A)ハ(C)と呼ぶ.
音程をまとめると、
  DFGAC
  ロツレチハ
1オクターブ高い音階も同じ運指ある。   運指表参照
  沈(メ)り あごを引き息をかぶせるようにして音程を半音または一音下げる。通常は指穴を半開するのと一緒に用いる。 ただ指穴を半開しただけでは、音がにごってしまいますが、沈りとともに半開すると音はあまり濁りません。 大きく沈って半開している穴をなるべく大きく開けるのが音量を大きくして音質も良くするコツです。反対に音色を変えるために、指孔を閉めてあまりメラないこともあり、両者のかね合いで色々な音が出せます。メりの動作の要素を私は、顎を引く、竹を顎に押しつける、唇の両端あたりをゆるませる、唇の中央を歌口の中に押し出す、の4つとして考えています。
  浮(カ)り あごを前に出し息を上向きかげんにして音程をあげる。甲のロ、乙のチ、タ等で用いられる。
メリカリによって音程が変わる原理:メリカリは、息の方向が変わることによって音程が変わるのではありません。物理の専門用語を使うと開口端補正量が変わるためです。メルことで、顎をつけている端の開口面積が狭くなります。逆に、カルことによっては開口面積が広くなります。この差によって音程が変わるわけです。カル動作は、まっすぐ顎を突き出すように思いがちですが、横にカル動作も重要です。横にカレば、歌口と唇の距離をあまり離さずに開口面積を大きくできます。まっすぐカルと、開口面積はかなり大きくできますが、歌口と唇の距離が大きくなり、息のビームが広がって音がぼけてしまいます。もちろんこれを効果的に使うこともあります。動作の要素は、メリと同様と考えられます。
特殊奏法
  コロ(”首振り三年コロ八年”と言われるが八年かかる程難しくはない。)
  リン
  フラ
  カラ など
  以上運指表参照
  むら息 多少唇をゆるめて歌口付近で"乱気流"をおこす。楽音と雑音が混じり合い際だった音になる。歌口部分の大きい尺八ならではの技法。口の中を舌によって狭めて、息の流れを積極的に乱すことによって出します。
  かざ息 強く息を出す。楽音がほとんどなく雑音部分だけ
  玉音 フラッタートーンの事.巻き舌を震わせる。
  ビブラート(首振り)
   横笛やフルート等のような息を強弱させてつけるビブラートは尺八では響きをそこなうのであまり使われません。(音の出だしの響きを増すこともできます。<自分で書いて置いて意味不明???>)通常は、首を横に振る横揺りによってビブラートをつけます。
   横揺り 音程はあまり変えずに強弱をつけることになります。
   縦揺り 音程も変えるビブラート(縦というよりななめの場合が多い)
   まわし 首をまわして縦横両方の効果を出す。
   息揺り フルート等と基本的に同じですが、どちらかというと、ゆっくり大きく揺る。1秒間に1回程度の一度息を止めるような大きな息揺りも用いられる。
   竹揺り 竹を小刻みに上下に振動させる。めったに使われない。廣瀬量平「鶴林」、山本邦山の「Amigo」などで聞ける。
   その他、正式名称があるかどうか知りませんが、指孔の開口部で音程に関係ない部分を押さえ離すことでビブラート効果をだすこともできます。(例えば乙のチのときの一孔)(横山勝也さんがやっていた右手を固定して上下させて1,2孔を塞いだり開いたりする技法)

  同じ音程の音でも運指を替えて音色を変えることができる
  甲のロ(はっきりした硬めの音)とヒ(柔らかい音)等
  循環呼吸(口にためた息を吐いている間に鼻から吸って、息継ぎによる音の途切れなしに吹き続ける奏法。)が出来る人もいる。水を入れたコップにストローで息を吹き込むという練習法があるそうです。
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尺八と五度円

五度円とは、調を五度ずつずれるように時計の文字盤のような順番に並べて行くと、12回目に元に戻るというような円です。 五度とは、周波数が1.5倍になる音程差で、ドとソの関係に相当します。五度ごとに、シャープやフラットが1つずつ増減します。 この円を眺めてみると、一尺八寸管で吹きやすい調が、上に、下に行くに従って吹きにくい調となっているのがわかります。半音上下するような転調は、円の対角側の左右にあたり、最も吹きにくい転調に相当し、1音上下するような転調は、2つ右左にあたり、比較的吹きやすいものです。ロックンロールで使われるスリーコードは、隣り合った3つのコードです。
私が、現在主に使っているキーの頻度は、おおよそ、C、G、F、D、Bbの順です。
五度円については、ブルーバックス「音律と音階の科学 ドレミはどのよにして生まれたか」小方厚著(2007.9.20発行)にかなり詳しい解説がありました。五度円に限らず、普通の音階の解説よりも適度につっこんだ内容で、大変興味深いものでした。参照下さい。

尺八と五度円(図)

 演奏家
ここで紹介しているのは、ごく一部の演奏家だけです。
   山本邦山 尺八の最高の音色を体現.第一人者として多方面で活躍(人間国宝)
        私はこの音色を聞いて尺八を本当に好きになりました。感謝しています。
   藤原道山 名実共に尺八界のNo1.
   小湊昭尚 若手実力者。ギターとのユニットAEKAは素晴らしい。
   小濱明人 若手実力者
   岩田卓也 若手実力者
   元永拓  若手実力者

   田辺頌山 鋭い驚くような音。内吹き奏者。
   ジョン海山ネプチューン ハワイ出身 外国人尺八演奏家の第一人者
               Jazzミュージシャンとしても活躍
   坂田梁山 鳴りがすばらしい。自作曲もすばらしい。邦山の実質的後継者か
   三塚幸彦 遠音を結成 創作アレンジ等多才に活動、泉州銘尺八は高性能
   山口五郎 伝統的な演奏は、真の人間国宝であった名のとおり.(人間国宝、1999年1月3日他界)
   横山勝也 武満徹のノーベンバーステップスでも知られるが、尺八古典本曲の名手であり、
        ソフトな音色はすばらしい。
   青木鈴慕 かっちりとした、明解古典本曲演奏。(人間国宝)
   菅原久仁義 ダイナミックな音。教授法についても優れている。
   三橋貴風 まろやかな響きのいい音が魅力。
   福田輝久 鋭い演奏.かっこいい
   宮田耕八朗 日本音楽集団の創設メンバー.年をとっても衰えていない.
   善養寺恵介 古典本曲の世界ではNo.1
   今瀬苔山 隠れた名手
   林 真山 ロスネリモス等で活躍
   福田次郎 民謡尺八の名手
   マルコ・リーンハート 太鼓も叩き、尺八のうまい数少ない外国人の一人。
   林鈴麟  Moonwalkもうまい。演歌もうまい。
   吉村蒿盟 関西での自力のある、目立ってはいない実力者

   村岡 実 演歌尺八の第一人者。独特のムラ息奏法は魅力的。80歳代で大甲のハやピを自在に出せるのは、鍛錬のたまもので、ただ驚き
   森  淳 尺八演歌党党首.味のある演奏
   松居 和 米国のジャズ、アダルトコンテンポラリー界で慶子夫人(有名なピアニスト)
        と共に大活躍。ハリウッド等の米国の映画音楽で聞かれる尺八を殆ど演
        奏している。琴古流に近い。松居慶子のCDでは必ず1曲吹いている。
   昌  平 ポップス尺八奏者。

  その他2
   立花 宏 本ページの作者.先生に教わったことがない
        登山流大師範琳竹軒.(都山流とは関係ない)
        大学のクラブで琴を始めるが、持ち運べ手軽な尺八に転向.演奏活動は宴会芸のみ。
        尺八界に、師弟関係はなく、邦楽とは音楽的にもレパートリーとしても依存関係がなく自由にやっている。
        篠笛も好き。10数年富士山頂演奏会?を開催。
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 曲目
  本曲
   主に流祖が作曲したり指定した曲であり、ほとんどが独奏曲、二重奏以上の曲も少しある。
   都山流(古典ではない)
    岩清水、木枯、鶴の巣篭、紅葉他
   琴古流(古典本曲)
    鹿の遠音、巣鶴鈴慕、一二三鉢返し他
  古曲
   箏曲や地唄に後から尺八の手を付けたもの。 六段の調、乱輪舌十段の調、千鳥の曲、五段砧他
  新曲 外曲
   明治以降の曲、箏や三絃との合奏曲も多い。 春の海、初鴬、秋霖他
  現代曲(現代邦楽とも言われるが、もはや現代ではない)
   竹頼五章、ノーベンバーステップス、無伴奏尺八組曲
  民謡
   江差追分、刈干切唄
  入門曲
   童謡などが使われている場合が多い。

  新曲〜現代曲に関しては、おのPさん作の”現代邦楽データベース”が網羅しています。
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 先生に付き流派に属した場合(都山流)
 古典本曲をちゃんと学ぶには、(本当に)良い先生に教わるしかありません。自己流で優れた古典の演奏ができるようになることは、まずありません(自分も含めて)。通常は、見本を示してくれ、欠点を指摘してくれ、自らの理想として近づきたいと思える人に習うのが理想です。これが満たされているなら、他のこの世界につきものの問題点は問題にならないでしょう。とは言ってもはたから見ると教祖と信者というような世界に大いに見えることが多いのも事実です。社中を率いてる人(家元など)のリサイタルに一般の邦楽ファンはほとんどいません。社中の弟子関係者で埋め尽くされています。当然邦楽ファンであるべき他の社中の人も殆どいません。(邦楽をやっている人は邦楽ファンではないので???)以上前置き。  先生に付き流派に属すると期間や技量によって免状をとってゆくことになります。(事実上、技量が第一ではありません)各免状をとるには、それなりの謝礼が必要で、7つ以上の免状があります。(免状にこだわらない先生も少しずつ増えてきています。) それぞれの免状に相当する曲目が指定されていて、技量を判断されます。 初伝、中伝、奥伝、皆伝までは、それぞれの先生が免状を出すことができます。 その後は、流派でまとまった試験があり、実技と音楽理論等の試験に受かると準師範になれます。ここで先生の下で教えることができ、さらに上の師範の免状をとると正式に弟子をとることができるようになります。 師範になると流祖中尾都山の一文字”山”をもらい名乗ることができるようになります。(邦山、海山等) その上に大師範、竹琳軒という称号がありますが、流派に対する貢献によって与えられる名誉職のようなものです。月謝や免状料金は、箏に比べるとかなり安めです。
  このように”一人前”の師範になるのは、免状さえもらえばいいので比較的簡単でありますがプロとして生活して行くのはほとんど困難です。 演奏で生活が可能なのは、全国でほんの数人で、弟子を取ろうにもピアノやギターに比べて尺八人口が圧倒的に少ないので無理です。 でも"才能(特に作曲の)をもった競争者"が少ないので才能さえあれば音楽で生活して行くには狙い目で、ロックバンドを始めるよりも確率的にははるかに有利です。 また、伝統楽器という利点や宗教性(禅)を生かしてグローバルな活動も可能です。くだらぬ流派の師範になるよりも、ある程度体力があるならば登山流師範になった方がましです。
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 新たな試み
コンピュータと尺八、MIDI、音楽情報処理、関連する本、学会の動向など
このコーナーは、別ページに移しました。97.5.28-

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竹籟五章 三橋貴風 カメラータ32CM-303
日本の音 尺八 山口五郎 日本コロンビアCOCF-10382
その他多数(約200)のおすすめも止めた方がいいものも含めディスコグラフィーをご覧下さい。
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番組
以下番組が変わっていて当てになりません。
きょうの邦楽NHK-FM
 毎週月曜日 そのつど収録している。(いい演奏もあるが...)
 [注:最近聞いていませんが番組構成が変わったようです]
 邦楽特選
教育テレビ 芸能花舞台
など.
正月だけは、多少増える。
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 情報源、店(楽器・楽譜・本・雑誌・CD)博物館・図書館
尺八を吹いてみたいと思いたち、どうしたらよいか?という場合、複数の人の意見を直接聞ける掲示板を利用するのが良いでしょう。
お勧めは、 林鈴麟さんの形而板
菅原久仁義さんのふやそう竹の子!
吉村蒿盟さんの邦楽喫茶
藤原道山さんの竹林庵/A>

教則本は、菅原久仁義さんの「鳴るほど・ザ・尺八 入門編」が最も優れています。尺八の譜面の違いから都山編と琴古編の2冊がそれぞれCD付きとCD無しで出ています。
詳しくは、
菅原さんのHPで。

愛知県芸術文化センター 愛知県文化情報センターアートライブラリー
 邦楽関係の書籍がたくさんありました。
浜松市楽器博物館 浜松駅前
 ヤマハと河合のある浜松の洋楽器中心の博物館だが、和楽器もかなりある。
 洋楽器は、昔からの進歩を追って展示してある。
 楽器電子博物館が公開されました。
ときわ楽器(上野)3832-7555日曜休み 都山流、琴古流の楽譜がほとんど全てそろっています。CD少々
(株)目白3232-1296 尺八製作実習や演奏の講習会を店の隣室で行っている。
 CD少々、尺八製作に必要な竹材から工具まで全てそろっている。虚無僧の装束一式も売っています。他に篠笛に関しても材料から製品まで販売しています。
邦楽ジャーナル社(高田馬場)3360-1329邦楽に関する書籍、CD等が多数閲覧、試聴可。紙上販売しているCDの購入が出来る。
泉州尺八工房、遠音の三塚さんがやっている。性能の良さには定評があり、修理や改修は多くのプロも依頼している。
山野楽器(銀座店)03-3562-5051 新しい邦楽の作品を扱ったコーナーが大きい。
WAVE(六本木)03-3408-0111 ヒーリングミュージックや4階のART VIVANTに変わったCDがある。(ビルごと無くなった)
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 ネットニュースについて(古いネタ)
インターネットの機能にネットニュースという電子掲示板のようなニュース配信システムがあります。 質問等を書き込むと、それを読んだ人が答えてくれるというものです。 主に日本で日本語でやりとりされているグループで関連するものは、 fj.rec.music fj.rec.music.classical fj.rec.music.winds などがありますが、邦楽に関する話題は非常に少ないのでとても全部を見ているわけにはいきません。 ネットニュースの検索サービスを利用すれば、”尺八”をキーワードに探すことができます。 Searching Netnews arcicle ここでは、一度に検索できるのは、半年まででニュースグループ名(fj.rec.music.classicalなど)を指定しなければなりません。 海外(主に米国)で尺八にかんする書き込みのあるニュースグループを探すには、 Deja News:http://www.dejanews.com/ でキーワードshakuhachiを与えると、該当する ニュースグループ名または、ニュースの内容そのものを見ることができます。 fjよりも欧米で尺八に関する話題が多いようですが日本人の書き込みは見あたりませんでした。(96.3現在)
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謝辞
林多聞、吉久保真一、宮下誠、大野容一、土屋浩子、山本園枝、武藤ユリヤ、堂前里水、金丸妙、宇田川真紀子、安藤智佳子他の学生時代の先輩同輩後輩。
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旧 東京都立大学大学院応用化学専攻へ



私は根っからの邦楽ファンではありませんでした。ロックファンとしての顔もあります。
おまけ自転車と共に登った富士山頂で手製の塩ビ尺八を吹く '93.8.29
その2富士山頂での演奏法
その3スノボ尺八 '98.12.28
その4カヌー尺八、キャンプで三曲 '99.5.2-4