MuseScoreで尺八

MuseScore Ver.3.1対応版
MuseScore Ver.3.0では音符や記号の"自動配置"機能によって、それらが重ならず適当に配置されるようになりました。これは良い機能とも言えますが、与えられた位置でなく思い通りな配置をしたい場合や工夫をしたい場合には大きな障害となりました。このため、尺八など邦楽器の音符を並べることが困難となりました。
Ver3.1では、この"自動配置を無効化"するオプションが加えられたため、ある程度自由な配置が可能となり、尺八等の音符を並べることが再び可能となりました。Ver.2と比べると操作が増えますが、十分実用になりましたので公開します。(2019.5末)

ファイル

プラグイン本体
Shakuhachi_Notation_v310.qml
ファイルのバージョン番号の310は、MuseScore3用の1.0という意味ですが、MuseScore Ver3."0" では正常に動作しません。


フォントファイル(MuseScore Ver.2のものと同じです。既にVer2で使用している場合には新たにインストールする必要はありません)
  1. ShakuhachiTozan1.ttf このフォントは2015年5月8日に更新しました。
  2. Shakuhachi18.ttf
  3. ShakuhachiO.ttf
  4. ShakuhachiKinko.ttf
  5. ShakuhachiFingeringTozan.ttf
  6. ShakuhachiFingeringNotationTozan.ttf
  7. Doremi.ttf (篠笛用と共通)
  8. Doremib.ttf (篠笛用と共通)
  9. SenshuTK.ttf 泉州尺八工房の都山流及び琴古流フォント。2018年8月に新規追加。2018年9月18日に修正版に差し替えました。


インストール
プラグイン本体のファイルを、MuseScoreで指定されたプラグインフォルダに入れてください。(注)MuseScore Ver.2のプラグインフォルダとは異なる場所です。
フォントファイルを開いてインストールして下さい。
MuseScoreを再起動して下さい。(再起動しないとフォントを認識しません)

メニューの[プラグイン]→[プラグインマネージャー]を開き[プラグインの再読み込み]ボタンを押して更新してから、該当するプラグインをチェックして下さい。

より詳細には、旧 MuseScore Ver.2版の尺八プラグインページ に記載しています。

使用方法

#この方法が最適とは限りません。

複数パート(3パート)の譜面で、パート毎に違う音符(尺八・箏・三味線等)を振る場合を考えます。(ここでは尺八の異なる音符を表示)

1.メニューから[表示]→[インスペクタ]としてインスペクタを開いておいて下さい。

2.楽譜の全てを選択して[自動配置を無効化]をクリックして下さい。(このタイミングでなくとも可。この操作は不要な場合もあります.)


3.ロツレチを表示したい一つのパートや小節等を青い四角で選択して下さい。(楽譜全ての場合は選択する必要はありません。)


4.プラグインを起動して下さい。

Y,X方向のパラメータは使用しません。(MuseScoreの仕様変更に伴って再び使う場合もあるので残してあります.)
フォント等を選んで実行して下さい。(色は後からでも変更できます)

5.五線譜の上側に音符を避けて表示されてしまいます。(自動配置機能が原因です。)


6.この状態で[自動配置を無効化]をクリックすると、五線譜の上に横一列に並ぶようになります。


7.一度確定して下さい。(ここでは先に文字色を赤に指定していました。)


8.ロツレチ音符の一つを右クリックして[選択]→[現在の譜表のすべての類似した要素]を選んでください。
 
そのパートに振られたロツレチが全て選択されます。

9.この状態で、[インスペクタ]の[自動配置]チェックを外して、[オフセット]のYの値を大きくして下さい。(ここでは 4程度)
大きめの値にしてから戻すことになるかもしれません。
Xの値を変えて横方向に移動することもできます。
この状態で、色パレットから色を変更することもできます。

この操作は、選択したものに対して影響しますので、1文字だけ選択してからオフセット値を使って移動することもできます。(1文字ならばマウスでドラッグした方が早いですが、複数の場合には、shiftキーを押しながら囲う、または、command(winはcntrol)クリックで複数選択してから[オフセット]値の変更で一度に移動できます.)

[最小の距離]の値は -10 などにして、衝突判定がおこなわれないうにしておくとよい場合もあります。


10.以下、2番目のパートを青い四角で選択するなどして、同上の手順を続けて下さい。




タイの後ろ側の音符であることを示すプラグイン言語のtieBackという機能が未実装のため、タイの後ろ側の音符にも振らないようには現状ではできません。目視で削除下さい。



参考

21.これらの文字の位置は、メニューの[フォーマット]→[スタイル]→[譜表テキスト]から指定することもできますが、[インスペクタ]とあまりよく連動していないようなので、使わない方が適当だと思われます。[配置]を上から下に変更すると、最初から五線譜の下側にロツレチが表示されるようになります。


22.尺八の音符を選択して、[インスペクタ]の[テキスト]→[フレーム]を[円形]とすると、文字を円で囲むことができました。[Inspector]→[Text]→[Frame]→[Circle]
大メリ音の表示に活用できそうです。(ただし。和音の場合には複数音が大きな丸で囲まれてしまいます。)


箏、篠笛、数字譜等のプラグインも同様の操作で対応可能ですので、順次公開しています。

複数のオフセットを使って並べたニンベン付きの三味線譜については、(ニンベンだけを一度に選択する方法がないので)この方法では対応不可能なので、対策を考えてみます。

Ver.3.1では、プラグインの offsetX, offsetY 命令が意味をなさない実装となっているなど適切でない状態と思われますので、近い将来改良されることにより、このプラグインの動作が変わる/動作しなくなる場合もあります。

旧 MuseScore Ver.2版の尺八プラグインページへ


Hiroshi Tachibana